バスタードソード

直剣と比べて威力の高い大剣ながら、大剣カテゴリ内で唯一片手で装備可能という特異なポジションにある素敵ソード。両手で持って敵を粉砕するも良し、盾と一緒に装備して堅実な闘いをするも良し。いかなる状況にも堅実に対応できる万能剣。それがバスタードソード。そして僕らは、それ(上記全文)が夢物語であると知っている。

片手でも両手でも扱えるという触れ込みのどこもかしこも中途半端な剣というのが実情。中途半端なおかげで現実でもロングソードと同一視されてたりする。可もなく不可もなく…と行きたいところだが、だいたいのゲームで中の下止まりな上ライバルポジが強豪揃いのため、好き者のための武器と化しがちな安くて重い道化棒。重くてちょっぴり長いロングソードであり短くてちょっぴり軽いクレイモア。片手でも両手でも…というバスタードソードをバスタードソードたらしめる特徴はソウルシリーズじゃ無視されがち。ただでさえリーチが短いのにそれ補う突き攻撃はクレイモアの専売特許(ダクソ)。なんでだ。

大剣カテゴリとしては最初に入手できたりするので場合によっては大剣使い最序盤の相棒。ただしたいていの場合クレイモアも序盤で拾える。あらゆるお株をクレイモアに奪われ続ける万年劣等生。それでも最後まで使い続けたくなるいぶし銀の矜持を背負って征こうよどこまでも。

バスタードソードという名前を略すのにバとソは採用するにせよ間の「スタード」のどの字を挟んでも微妙な感じになるため、消去法でバスソ、バス…ソ、バs…so、バsso、バッソ！！という具合に無理やり「バッソ」に落ち着くのがすごくみじめで素敵。

クレイモアを筆頭とする同カテゴリの武器と比べて使用者が少ないので、対人で手の内読まれず勝てる！バッソ使いに弱いやつは居ないイメージ！とバッソ使い自らによるみじめな印象操作をされたりされなかったりする。バッソ使いに弱いやつは居ない！肝心のバッソが弱い。

ウィキペディアなんかじゃロングソードの写真を使われている。なんでだ。