“まだ上手く飛ばせなくて 落ちた鳥をあわてて拾い上げて 胸に抱いた”
おそらく幼少期の実体験をほぼそのまま歌ったであろう屈指の鬱曲。連れてきてもらった遊園地を満喫していたのに自分が原因(お金の無駄遣い)で両親が喧嘩し始めたらそりゃトラウマになります。そのせいもあってか歌声に泣きそうな震えが感じられ聴いてるこっちまで胸が締め付けられる拷問みたいな歌。
父親にねだって買ってもらったのは空を飛ぶ鳥のおもちゃ。「今日は特別な日なんだと思いこんで」という何の罪もない理由が悲しさ百倍。その場を取り持とうとしたって何度も地面に激突した傷だらけのアルバトロスはもはや返品能わず。どうしろっちゅうねん。ワテにどないしろっちゅうねん。ウワーン!…な幼少期の陰惨なトラウマを振り返り、30年たった今同じような状況に立たされ(おそらく今度は自分が親の立場で)やっとトラウマに初勝利を収めるに至った所でこの物語はHappyEndingをむかえる。だったとしても30年間ずっと抱えていたトラウマが消え去るなんて事はなくって、一生モノの傷として痛み続けるからこそたどり着けた今がとってもビターなハッピー・エンディング。でも子供にとってはきっと正真正銘のハッピー・エンディング。30年背負った「親の負の澱」を子に伝搬させずにフィニッシュ出来たビターで完全勝利なsins of the father。ウォ~ハァ~~~~。
だいたいおんなじ状況になっている艦これの瑞雲グラ佐渡(無傷も中破も)を見て心の平衡を保ちながら聴こう。たのしいよ。
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